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08:11:28
16

お腹がすきました。 .. 22 *R18



 きっとお互い経験済みだろうと。そう思っていたのはどうやら俺の勘違いだったようで。



「……俺が最初の男でいい?」

「キリ……、郁也さんがいい、です」

「……うん」



 黙っていてごめんなさい、蚊の鳴くようなか細い声が届く。面倒だと思われるのが嫌で言えなかった、彼女はそう申し訳なさそうに呟いた。
 勿論そんな事思うはずもなく、むしろ最初の男に選んでくれたことに喜びすら感じた。優しくしよう、そんな一種の義務感のようなものも同時に胸に沸き起こる。
 処女だとは思っていなかったから、さっきまでの自分の軽はずみな行動を少し、反省した。少しだけ怯えてるように見えた彼女の緊張を解こうと悪ふざけしてしまったけれど、初めての経験だろう彼女には少し、刺激が強すぎたようだ。
 一度体勢を戻して、余計に怖がらせてしまったことを詫びてから、彼女に口付ける。今日で何十回、唇をくっつけ合わせたのか。何度味わっても、その柔らかい感触に飽きることはないけれど。



「んんっ……、」

「……さやか」

「……っは、ぁ」

「好きだよ」

「っ、はい……」

「……好きだ」

「私も、好きです……大好きです」

「……、なんか照れるな」

「……うん」



 額を小突き合わせて笑いあう。これ以上ないくらいの幸福感が心を満たしていく。
 お互い衣服なんてもう身に纏っていない。素肌で触れ合うのがこんなにも気持ちいいと知ったのは初めてことかもしれない。
 目が合えば、自然と互いの唇が重なる。深くなっていくキスに反応するかのように、水森の体もまた熱を帯びていく。
 柔らかな肌に唇で触れて、体のあちこちに丁寧にキスを落とす。ピンと主張する胸の項に吸い付いて、もう片方は指先で摘んで擦るように触れる。舌と指からの同時の愛撫に、白い身体をしならせて甘く啼く。そんな彼女の姿にまた欲が膨れ上がる。
 秘部に触れればそこはもう愛液で溢れていた。卑猥な音を立てるそこに指をあてがえば、あっさりと飲み込んでいく。溶けるほど熱い中の、ずっとずっと奥の方。ある一点を集中的に責めれば、彼女は何度となく果てた。既に身体はじんわりと汗ばんでいて、どこを触っても敏感に反応する。彼女の額から、じわりと滲んだ汗の雫が一粒、滴り落ちた。



「は……あ、も、無理……っ」

「……俺も、もう限界かも」

「……郁也さん」

「……ん?」

「も、いいから……いれて……?」

「……うん」



 必要以上に時間を掛けて施した愛撫に、もう耐え切れないとばかりに切ない声で懇願される。もう一度入口に自身をあてがい、彼女を見た。さっきまでの抵抗はなく、大人しく俺の動きを待っている。強張っている彼女の頬にキスを落として、手を繋いだ。少しでも緊張が和らぐように。



「……挿れるよ」

「……はい」

「力抜いて」

「……ん」



 俺を受け入れようとする健気な姿に愛しさが募る。彼女の両足を抱えて、ゆっくりと自身を埋め込んだ。ほんの先端だけを埋めただけでも、身震いするほどの壮絶な快感が押し寄せる。思わず鳥肌が立つ。
 彼女の中は溶けそうになるほど熱くて、一瞬、息が詰まる。ゆっくりと息を吐いてから、彼女に目を向ける。指とは全く違う挿入感に声を上げることもなく、目を瞑ってひたすら耐えている。頬を撫でれば、緩く瞳が開かれた。



「……平気?」

「うん……」



 彼女の奥に自身を押し込む度にぎゅうと締め付けられて、下半身に襲い掛かる快感の波に欲が掻き立てられる。ゆっくり事を進めていたはずだったけれど、途中で勢いよく奥に入り込んでしまって、思わず腰が引いた。



「ひゃ!?」

「っ、悪い、大丈夫?」

「ん……大丈夫。びっくり、しただけ」



 最初の引っ掛かりを越えた後は、割とすんなりと挿入できた。全て埋まって、そのまま彼女の上に倒れこむ。片方の手は繋いだまま、もう片方はゆっくりと頭を撫でる。とろん、とした惚けた瞳を俺に向けて、彼女も小さく息を吐いた。



「痛くない?」

「……思ってたより痛くはない、です」

「全部、入ったよ」

「ん……なんか、慣れない」



 彼女が慣れるまで待とうと思ったけれど、予想に反して、さやかは切羽詰った様子でもなかった。特に痛がる様子もなく、むしろ表情は余裕そうだ。口調も普段通りに戻ってる。
 むしろどっちかというと、俺の方が色々やばい。



「動いてもいい?」

「はい……っ、ぁ」



 その返答を聞くな否や、既に腰が動いてた。少し情けなくなったが、ずっと我慢していた所為か余裕がなくなっていた。
 ゆっくりと抽出を繰り返す。最初は声を押し殺していた彼女から次第に、甘い吐息に混じって控えめな喘ぎ声が聞こえてくる。奥を突いた時に、その声は一際、大きく跳ね上がった。
 膣の中でぬめりが増し、腰が急速に動きやすくなる。彼女の足を抱え直して、更に奥を突く。途端、彼女は甘い声を更に張り上げた。その表情には既に余裕さは無くなっている。息をつく暇もないほどに、彼女の口から嬌声が漏れ始めていた。



「ん、あっ!やっ、だめ、奥は……っ、」

「……っ、あんま締めんなよ」

「だって……、奥きもちい……、ぅん……っ」



 か細く告げられた言葉はほぼ泣き声に近い。そんな声すらも欲を助長する材料になる。
 堪らず彼女に口付けて、甘い吐息を塞ぐ。当然のように開かれた口から舌をねじ込んで、彼女の咥内を侵していく。重ね合わせた唇の隙間から、どちらともつかない唾液が一筋、彼女の頬を伝って流れ落ちた。それを拭う暇もなく、互いの唇を貪り尽くす。込み上げる欲情のままに猛然と腰を振るえば、さやかは一層、甲高い声を上げた。
 結合部から止め処なく溢れ出る愛液が、泡をふきながら布の上に滴り落ちる。互いにもう限界が近いことを、互いの息遣いから感じ取った。



「あっ、ん……!」

「……っ、やべ、イキそ」

「っや!待って、激し……っ!」

「ごめん、止まんない」

「あっ―――……、や、イッちゃ……っ!」

「……っ、」



 ぎゅっと中が締まる。下半身を通じて全身に襲い掛かる快感に震えた。彼女が果てるのとほぼ同時に、俺も欲を解き放った。
 深い絶頂を、繋がれたまま互いに味わう。波が引いて、少しだけ頭が冷静になってから自身をゆっくり抜いた。彼女に手を伸ばして、汗でへばりついている髪を避ける。触れた頬に擦り寄ってくる様は、猫が甘えてる仕草のように見えて可愛かった。



「……痛くなかった?」

「気持ちよかったです……すごく」

「……そう。よかった」

「……郁也さん」

「ん?」

「……ありがとうございます」

「……」

「……って、礼を言うのも変ですね」



 泣き笑いのような表情を浮かべながら、さやかはそう言った。

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